<ビタミンB1>不足すると脚気になるのを知っていますか?

みなさんは脚気についてご存知でしょうか?
1960年代まで学校の健康診断では、木のハンマーを持ったお医者さんが児童たちの膝の皿をポンと叩たき、足が反応するかを見る検査がありました。
これは膝蓋腱反射を調べる脚気の検査で、通常は叩くと反応して足が跳ね上がるのですが、脚気が進行すると反射が起きないことから、検査として導入されていました。

最近では脚気が減少したので、このような検査は学校でしなくなりました。
脚気という病気を知らない方も多いかもしれませんね。

脚気はもともと、お米を精米して食べるようになった江戸時代に大量に発生して「江戸わずらい」と恐れられた病気です。精米によって、大事な養分を落としていたのですね。

症状は心不全と抹消神経障害で、足のむくみや足のしびれが出ることから「脚気」と呼ばれていたそうです。心臓機能の低下から心不全により最悪の場合は死に至る病気です。

古くは「日本書紀」にも脚気の病状を記した病気が記されています。
明治時代から毎年1万人前後の死者を出しており、統計上1923年(大正12年)の26796人が最高といわれています。
この時代では、脚気は結核と並ぶ二大国民亡国病とまで呼ばれていて、怖い病気だったようです。

そのため国を挙げての研究が進められ、原因はビタミン欠乏症、ビタミンB1(チアミン)の欠乏とわかりました。しかし治療可能となっても国民の食生活がすぐに改善されることはなく、十分な補給が得られないまま、死者が1000人を下回ったのは1950年代になってからでした。

1960年代の健康診断で脚気検査が行われていたのは、まだビタミンB1が国民に普及していなかったからだったのですね。

その後も脚気はなくならず、1970年代には栄養価のバランスを欠いたジャンクフードや偏食によりビタミンの欠乏から脚気が発生し、また1990年代には点滴輸液中のビタミン欠乏から脚気患者が発生し問題となりました。

このようにビタミンの欠乏、ビタミンB1の不足は過去のことではなく、毎日の食事でもバランスの悪い摂取方法では、いつ脚気になるかわからないのです。
ビタミンB1は私たちが食べる糖質が分解され、エネルギーとなる過程で必要なものです。

糖質をたくさんとってもエネルギーに変えられなければ乳酸のような疲労物質がたまり、疲れが取れないことになります。エネルギーが低下すると脳や神経機能を正常に保てないばかりか、肝臓や腎臓の機能も低下し、胃腸障害も引き起こします。

脳はとてもエネルギーを必要とするため、とくに勉強盛りの子供にとっては必要とされています。
日頃から私たちの体を構成している要素を理解し、健康でいることの大事さを意識することが大切になりますね。

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